近年、転職先として人気が高まっているのが「ベンチャー企業」です。大企業と異なり一人当たりの裁量権が大きいので、やりがいを持って仕事に取り組めるメリットがあります。
しかし、ベンチャー企業に転職した人が身近にいないため「自身のイメージがあっているのか分からず不安」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、リスクのあるベンチャー企業の特徴と、イメージと実態の違いをご紹介します。
- 後悔のない転職をする方法を知りたい
- ベンチャー企業への転職にはリスクがあると聞いて悩んでいる
- 自身が持つベンチャー企業のイメージが正しいのかを確認したい
という方はこの記事を参考にすると、リスクのあるベンチャー企業の特徴を理解できるほか、転職に成功する人の特徴も分かります。
目次
ベンチャー企業とは
ベンチャー企業とは、新規事業やサービスを展開する新興企業を指します。
大企業や中小企業は企業規模で分類されるのに対し、ベンチャー企業は「事業に新規性があるか」を基準として判別されます。原則として、歴史の浅い企業を指す言葉として使われます。
なお、似た言葉として「スタートアップ企業」がありますが、こちらは「新規性のあるビジネスモデルを展開している点」に特徴があります。AppleやGoogleなどの社会の構造を変革した企業は、その一例です。
このように、ベンチャー企業やスタートアップ企業には社会に新しい価値を提供する特色があるのです。
リスクのあるベンチャー企業の特徴とは
ここでは、リスクのあるベンチャー企業の特徴を解説します。ミスマッチな企業に入社してしまってからでは遅いので、転職を確実に成功させたい方は必見です。
企業理念やミッションが不明瞭
企業理念やミッションが不明瞭なベンチャー企業は、働くリスクが高いと言えます。
企業理念やミッションは、働く指針となる重要なものです。ミッションが整っていない企業で働くと、従業員の目的意識が統一されていないため共通認識の形成までに時間がかかり、仕事を進めるたびにストレスを感じることになってしまいます。
したがって、転職先を選ぶときは、明確なミッションを設けている企業を選びましょう。なお、企業のメンバーインタビューを読むと従業員のなかで共有されている価値観を把握できるので、選考を受けるまえに一読するのがおすすめです。
採用人数が異常に多い
採用人数が異常に多い企業への転職はリスクが高いため、慎重に検討しなければなりません。
たとえば、現在の従業員数100人に対して90人を募集している企業は、大量離職の前提で採用計画を立てている可能性が高いです。離職率が高い「ブラック企業」のひとつの指標と言えるので、採用人数が異常に多い企業は避けましょう。
注意点として、ベンチャー企業のなかには採用人数を公表していないケースもあります。そのため、採用人数をチェックできないときは採用担当者との面談で確認し、後悔のない選択につなげましょう。
風通しが悪い
風通しが悪い企業への転職は避けるべきです。
経営のビジョンが従業員に共有されなかったり、報連相が気軽にできなかったりする職場では仕事の目的を見いだせず、ストレスがたまる一方になってしまいます。したがって、「経営層との距離が近い」というベンチャー企業のメリットを得るためにも、風通しの良さのチェックが必須です。
具体的には、面談時に社内を見学させてもらいつつ「従業員の雰囲気」をチェックしたり、メンバーインタビューを読んだりするのがおすすめです。また、なかにはオフィス見学を実施する企業もあるので、社風を体感できる機会には積極的に参加して、風通しの良さを入念に確認しましょう。
ベンチャーのイメージと実態の違い
ここでは、ベンチャーのイメージと実態の違いを紹介します。自身のイメージとの差異を確認しなければミスマッチが起こりかねないので、以下の情報を参考に、ベンチャー企業の実態を正確に理解しましょう。
意思決定のスピードが速い
ベンチャー企業の「意思決定のスピードが速い」というイメージは、原則として正しいです。
ベンチャー企業は新興企業であり、大企業と比較して意思決定に関わる人の数が少ない点が特徴です。そのため、新しい事業を始めるときも稟議に時間がかからず、ストレスなく仕事を進められるメリットがあります。
ただし、従業員数が多い「メガベンチャー」の場合、さまざまな人が判断に関わるので、結果として意思決定までの時間が長くなる恐れがあります。したがって、意思決定のスピードが速い環境を求めている方は、従業員が比較的少ないベンチャー企業を選ぶのがおすすめです。
若手にも裁量権がある
ベンチャー企業の「若手にも裁量権がある」というイメージは正しいと言えます。
大企業は年功序列が強いのに対して、ベンチャー企業は実力重視です。年齢に関わらず、実績を残した従業員が評価される傾向にあります。
結果として、若手であっても責任の大きな仕事を担うことができ、成長のスピードを速められるのです。したがって、責任ある仕事を担当したい方には、ベンチャー企業への転職が適しています。
業務量が多い
ベンチャー企業は「業務量が多い」というイメージを持たれがちですが、実際は異なります。
仕事を振るのは上司であるため、業務量を調整する権限は上司にあります。言い換えれば、業務量の多さは上司の判断によるものであり「ベンチャー企業」といった企業の種類は関係ありません。
したがって、自身に適した業務量を担いたい方は、上司に意見を伝えやすい風土の企業を選ぶべきです。たとえば、「心身の健康」よりも大切なタスクは、絶対に存在しないという価値観がある株式会社Stockであれば、自身の健康を最優先しながら働けます。
ベンチャー企業への転職に成功する人の特徴
ここでは、ベンチャー企業への転職に成功する人の特徴を紹介します。以下の情報を参考に、ベンチャー企業への転職が自身に合っているかを見極めましょう。
成長のスピードを速めたい人
成長のスピードを速めたい人は、ベンチャー企業へ転職すべきです。
ベンチャー企業の多くは少数精鋭なので、従業員当たりの業務範囲が広くなります。そのため、幅広い仕事を若手のうちから担うことができ、スムーズな成長につながるのです。
したがって、迅速に成長したい方には、責任のある仕事を担えるベンチャー企業への転職がおすすめです。
主体的に行動できる人
主体的に行動できる人は、ベンチャー企業への転職に成功する可能性が高いと言えます。
大企業と比較すると、ベンチャー企業の研修制度は整っていないケースが多いです。そのため、自らほかのメンバーに尋ねるなど、積極的な取り組みが求められます。
そこで、主体的に行動できる人がベンチャー企業へ入社すれば、自身の特性を活かせるので活躍の幅が広がります。また、社内環境が整っていない分、自身の裁量で仕組みをつくれるので、モチベーション高く働けるメリットもあるのです。
したがって、主体的に仕事に取り組みたい方には、自由度の高いベンチャー企業の環境が適しています。
好奇心が旺盛な人
好奇心が旺盛な人はベンチャー企業への転職に向いています。
ベンチャー企業では、各従業員の業務範囲が厳密に分かれていないケースが多いです。そのため、自身の職種に寄らずさまざまな業務を経験でき、知的好奇心を満たせるのです。
このように、ベンチャー企業であれば幅広い仕事を担えるので、好奇心が旺盛な方にはおすすめの職場と言えます。
リスクのあるベンチャー企業の特徴まとめ
ここまで、リスクのあるベンチャー企業の特徴と、イメージと実態の違いを解説しました。
ベンチャー企業のなかには、ミッションが不明瞭で従業員の目的意識がバラバラだったり、大量離職を前提として採用したりする企業もあるので、事前の入念なチェックが欠かせません。そのため、情報収集に時間を割けば、リスクのあるベンチャー企業を見つけられます。
ただし、一部のベンチャー企業は、採用人数などの情報を公表していないケースがあるので注意しなければなりません。そこで、採用担当者との面談に申し込めば、気になることを質問できるほか、社風を正確に理解する機会にもなるのでおすすめです。
したがって、ベンチャー企業への転職を検討している方は、まずは気軽に担当者と面談して、自身にあった職場かを見極めましょう。
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