ベンチャー企業への転職を考えるときは、各社の比較・検討が重要です。ベンチャー企業と一口に言っても、社風や事業内容は企業ごとに異なるため、事前の比較が欠かせません。
しかし、自身に合ったベンチャー企業の求人をなかなか見つけられず「情報を集める方法が分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、優良ベンチャー企業の探し方4選と求人を選ぶポイントをご紹介します。
- 自身のやりたいことができるベンチャー企業へ転職したい
- マッチしそうなベンチャー企業の求人を見つけられず困っている
- 後悔のない転職をするために、必要な情報を手元に集めたい
という方はこの記事を参考にすると、優良ベンチャー企業の探し方を理解できるほか、自身に合った企業を見つける方法も分かります。
目次
優良ベンチャー企業の探し方4選
ここでは、優良ベンチャー企業の探し方4選を紹介します。効率的にベンチャー企業の求人を見つける方法を知りたい方は必見です。
転職エージェントを使う
はじめて転職する方は、転職エージェントを使いましょう。
転職エージェントに登録すれば、担当者から自身に合った転職先の提案を受けられます。求人票だけではわからない社風や残業時間、社内の人間関係もエージェントに聞けばわかるので、ミスマッチのリスクを下げながら転職活動を進められる点がメリットです。
また、多くの転職エージェントは、サイトに載せていない「非公開求人」を扱っています。そのため、幅広い求人から自身に合った求人を紹介して欲しい方には、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職サイトをチェックする
時間をかけて最適な転職先を見つけたい方は、転職サイトを使いましょう。
転職サイトでは、多様な求人を一覧でチェックできます。転職エージェントと異なり、自身でスケジュール管理をしながら転職活動を進められるので、マイペースに企業を探せる点がメリットです。
また、ベンチャーによっては、求人掲載費用が高額な転職エージェントを避けて、転職サイトにのみ求人を載せる企業もあります。したがって、「転職活動をゆっくり進めたい」「多くのベンチャー企業の求人を比べたい」方は転職サイトの利用が適しています。
TwitterなどのSNSを活用する
TwitterなどのSNSを活用してベンチャー企業を探す方法も有効です。
近年、SNSの普及に伴い、アカウントを運営する企業や経営者が増えています。SNSは無料から使えるので、求人広告を出すケースと比べてコストが低く、企業側にとって活用しやすい媒体なのです。
また、求職側にとっても、企業と気軽にコミュニケーションを取れるメリットがあります。そのため、ベンチャーの求人情報を集めたい方は、SNSアカウントをつくって気になる企業や経営者をフォローするのがおすすめです。
知人・友人に紹介してもらう
知人・友人にベンチャー企業を紹介してもらう方法もあります。
近年、採用の現場で人気なのが、自社の従業員に対して友人・信頼できる知人の紹介を依頼する「リファラル採用」です。求人広告を出すコストを減らせるほか、優秀な人材とつながれる可能性も高く、ベンチャー企業の多くが導入しています。
また、求職者にとっても、友人から実態を聞いたうえで応募するかを決められるので、ミスマッチを防げるメリットがあります。以上のように、リファラル採用は多くの企業が実施しているため、ベンチャー企業で働く友人がいる方は声を掛けてみましょう。
ベンチャー企業の求人を選ぶ3つのポイント
ここでは、ベンチャー企業の求人を選ぶ3つのポイントを紹介します。事業内容や社風は企業によって異なるので、事前の確認が必須です。
事業内容
ベンチャー企業の事業内容は必ず確認しましょう。
興味のない事業を展開する企業で働くと、仕事に対するモチベーションが低くなり、成果を出せない事態になりかねません。一方、事業に対して愛着を持っていれば、やりがいを感じながら仕事に取り組めるため、日々を充実させられるのです。
このように、「事業内容に関心を持てるか」は仕事のやりがいに直結するので、事前のチェックが必須です。
社長の考え方
転職先を決めるまえに、社長の考え方をチェックしなければなりません。
多くのベンチャー企業は、社長を含む経営層との距離が近い点が特徴です。社長から直接的に指示を受ける場面もあるので「社長の意見に共感できるか」などの相性の良さが重要になります。
そこで、社長のインタビューを読んだり、TwitterなどのSNSを見たりすれば「社長の考え方」が分かります。そのため、後悔のない転職をしたい方は、事前に社長の考え方を確認するのがおすすめです。
社風
転職先の社風が自身に合うかを確認しましょう。
ベンチャーと一口に言っても、従業員の健康を第一に考える株式会社Stockのような企業から、長時間残業をする従業員が多い会社までさまざまです。したがって、自身に合った社風の企業選びが欠かせません。
そこで、企業のメンバーインタビューを読めば、従業員の人柄や働き方を掴めます。以上のように、ベンチャー企業の社風は多種多様なので、各社の公式ウェブサイト(コーポレートサイト)にアクセスして必要な情報を集めることが重要です。
ベンチャー企業と中小企業の違いとは
ここでは、ベンチャー企業と中小企業の違いを紹介します。ベンチャー企業の特性を詳しく知りたい方は必見です。
新しい事業やサービスを展開しているか
ベンチャー企業と中小企業は「新規事業やサービスを展開しているか」が異なります。
ベンチャー企業は社歴が浅く、新規性のある事業を通して利益を挙げている点が特徴です。他方、中小企業は既存事業の維持・拡大に取り組むケースが多く、工夫の範囲が限られる点に注意しなければなりません。
そのため、新規性のある商材に関わりたい方には、ベンチャー企業への転職が適しています。
投資活動があるか
ベンチャー企業は投資に積極的な一方で、中小企業は消極的なのが現状です。
ベンチャー企業は新規事業を展開するため、最先端の技術を取り入れるなどの投資が欠かせません。投資によって事業の新規性が高くなり、売上が増える好循環につながるのです。
一方、中小企業は既存事業の維持に力を入れるので、投資に取り組むことはほとんどありません。以上のように、ベンチャー企業と中小企業は投資への積極性の面で違いがあります。
業務範囲が幅広いか
ベンチャー企業と中小企業は、業務範囲の広さが異なります。
ベンチャー企業は従業員数が少ないので、一人ひとりの業務範囲が広い点が特徴です。一方、中小企業は業務が仕組み化されているため、各人の作業内容が明確に決まっており、定型業務として仕事を進められるメリットがあります。
したがって、好奇心が旺盛でさまざまな仕事を担いたい方はベンチャー企業を、定型業務をこなしたい方は中小企業を選ぶのがおすすめです。
ベンチャー企業で働くメリットとデメリット
ここでは、ベンチャー企業で働くメリットとデメリットを紹介します。以下の情報を参考に、ベンチャー企業で働く利点とリスクを正確に理解しましょう。
ベンチャー企業で働くメリット
ベンチャー企業で働くメリットは以下の3点です。
- 迅速に成長できる
- 経営層との距離が近い
- 専門スキルを身に付けられる
ベンチャー企業では、若手でも責任の大きな仕事を担えるので、スムーズに成長できるメリットがあります。そのため、成長意欲が高い方には適した職場です。
ベンチャー企業は従業員数が少なく、経営層との距離が近い点が特徴です。「上司が社長」のケースもあり、経営層の視座で業務を進められるメリットがあります。
ベンチャー企業のほとんどが職種別採用を実施しており、入社後は希望の職種に関連する仕事を担えます。必要なスキルを身に付けられ、キャリアプランを立てやすくなる点がメリットです。
以上のように、ベンチャー企業であれば仕事を通してスキルをスムーズに身に付けられます。したがって、キャリアプランが明確にある方は、希望職種に応じた経験を積めるベンチャー企業がおすすめです。
ベンチャー企業で働くデメリット
以下では、ベンチャー企業で働く3つのデメリットを紹介します。
- 倒産の可能性がある
- 制度が十分に整備されていない
ベンチャー企業によっては倒産の可能性があるので注意しなければなりません。そこで、ベンチャーキャピタル(VC)から資金を調達している企業を選べば、業績が良好と分かり、安心して入社できます。
ベンチャー企業は社歴が浅い分、制度が整っていない点に注意しなければなりません。それゆえに、必要な制度を自らつくるなど、主体的な行動が求められます。
言い換えれば、能動的に動くのが好きな方には適した職場です。
以上のように、ベンチャー企業にはリスクがあるものの、情報収集に時間を割くことで問題をなくせます。したがって、ベンチャー企業へ転職するときは「ベンチャーキャピタルから投資を受けているか」を必ず確認して、転職の失敗を防ぎましょう。
優良ベンチャー企業の探し方まとめ
ここまで、優良ベンチャー企業の探し方4選と求人を選ぶポイントを紹介しました。
転職エージェントを使えば、適性のある求人に出会えるので、スムーズに転職を進められるメリットがあります。また、「今すぐ転職をする気はないものの情報を集めたい」方は転職サイトに登録すれば、自身のペースで転職活動を進められるためおすすめです。
ただし、求人票から得られる情報はわずかであり、社長の考え方や社風などは分からない点に注意しましょう。そこで、採用担当者と面談すれば、各社の社風を体感できます。
とくに、ベンチャー企業の多くが、価値観のすり合わせや不明点の解消をする「カジュアル面談」を実施しています。したがって、気になるベンチャー企業を見つけた方は、まずは気軽に採用担当者と面談して、自身に合った企業かを見極めましょう。
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